リハビリテーションとは
例えば外傷によって骨の修復を行ったり、病気で外科手術を行ったりすると、怪我や病気が治る過程で患部の筋肉がこわばったり、関節が動きにくくなったりし、日常生活に支障をきたすことがよくあります。リハビリテーション(リハビリ)は、こうした怪我や病気によって生じた運動機能の問題を医学的に改善しようとする様々な取り組みです。
具体的には、理学療法(運動療法、物理療法)、作業療法などによって痛みなどを軽減させ、身体機能の回復・改善を目指します。これらの療法を受けることにより、早期に日常生活に復帰する効果が期待できます。当院では、障害を受けた体や運動機能を最大限まで回復すべく、個々の症例に応じ、医師の指導のもと専任の理学療法士がマンツーマンのリハビリを行います。
リハビリ科長のご挨拶
はじめまして。
理学療法士の山本隆宣と申します。
私は当院にてリハビリテーション科の新設よりリハビリ科長として就任させて頂いております。
育ててもらった故郷・浦和への恩返しの気持ちを大事にしながら、地域の皆様にリハビリテーションを通じて、心身共に健やかに、様々な活動を楽しみながら暮らして頂けるよう貢献したいと思います。
リハビリ科長、「認定理学療法士」の資格取得のお知らせ
この度、当院リハビリテーション科の山本隆宣が「認定理学療法士」の資格を更新したのでお知らせ致します。
認定理学療法士制度は、日本理学療法士協会が、より高い専門性を備えて良質な理学療法を提供できる人材を育成することを目的として制定されています。
認定理学療法士になるためには、まず日本理学療法士協会の新人教育プログラムを修了し、その後、7専門分野(基礎理学療法、神経理学療法、運動器理学療法、内部障害理学療法、生活環境支援理学療法、物理療法、教育・管理理学療法)のうち一つ以上の専門分野に登録。
最短でも2年間の研修期間中に多くの学術実績を積んだ上で、10症例のレポートを提出し、かつ認定試験に合格することで「認定理学療法士」の資格を取得することができます。認定理学療法士の資格取得者は、より高度な知識と技術、高い専門性を有する理学療法士であると認定されたことを示します。
今後もより高い専門性を備えた良質な理学療法を患者さんに提供できるよう努めて参ります。
リハビリテーション科スタッフ
当院のYouTubeチャンネル
このような症状の方はご相談を
- 腰痛や肩こりがなかなか良くならない
- 歩くのが辛い、上手く歩けない
- 食事や着替え、トイレなどの日常動作が上手くできない
- 関節が痛い、変形している
- 筋力が低下し、疲れやすくなった
- 五十肩、四十肩など
- スポーツ外傷(靭帯断裂、半月板損傷など)を経験した
- 靭帯再建術を受けた
- 人工関節術を受けた
など
主なリハビリ療法
理学療法(運動療法、物理療法、動作訓練)
運動療法
適切な運動を行って体の全体または一部を動かすと、怪我などで一時的に衰えてしまった運動機能の回復や、痛みの軽減などが見込めます。但し、やみくもに行うことは危険です。運動の効果がないだけでなく、逆に身体を壊してしまいかねません。症状の軽減や機能の回復を目指すには、専門の医師や理学療法士が行う必要があるのです。
当院では、予防や治療の目的で腰痛体操、転倒予防など、筋力と柔軟性、バランス能力の改善を目的に行います。運動療法は、患者様ご自身の自然治癒力を増進させる方法であり、とても効果的です。負担の少ない運動療法を行うことによって自然治癒力を高め、不自由の無い快適な生活を送っていただけるよう、お手伝いいたします。
※ 理学療法士とは
理学療法士は、けがや病気などで身体に障害のある人や、障害の発生が予測される人に対して、基本動作能力の回復や維持、および障害の悪化の予防を目的に、運動療法や物理療法などを用いて、自立した日常生活が送れるように支援する医学的リハビリテーションの専門職です。「座る、立つ、歩く」などの動作ができるように、体の基本的な機能の回復をサポートします。
物理療法
怪我や慢性疼痛などで運動機能が低下した方に対し、物理的な作用を加えることによって進められる治療法です。障害や後遺症のある部位に着目し、その基本的な運動機能を維持・改善するため、牽引療法やマッサージ、温熱、寒冷、電気、水、光線などの治療を選択します。これにより、麻痺の回復や痛みの軽減が期待されます。
インソールについて
インソール(足底板)の歴史
現存する最古の靴は、2010年にアルメニアで発見された5,500年前のローファー型の靴です。紀元前2000年前ごろのエジプトでは貴族がサンダルを履き、紀元前1000年には靴を履いていたといわれています。
(参考:三輪書店 インソールマニュアル第二版 安倍浩之 中川法一著)
インソールの役割
ⅰ理想的なアーチの保持
ⅱ動作時の衝撃緩衝
ⅲ全身の姿勢調整
ⅳ局所の除圧
ⅴ運動のコントロール
ⅵ脚長の補正
ⅶ靴のサイズの調整ⅷ消臭ⅸ保温などがあります。
(参考:三輪書店 インソールマニュアル第二版 安倍浩之 中川法一著)
当院のインソールの特徴
動きを見るプロである理学療法士が、依頼者様の歩き方を確認しながら評価・作成します。さらに0.5mm単位でのアーチの調整を行い、ご本人に適した足の形に合わせます。
当院では4歳からのお子様から80歳代の高齢者の方まで幅広くインソールを作成しております。どのような方が作られているかというと、「もう少し長い距離を歩きたい」「安定して歩きたい」といった方が多いです。
足部機能が低下すると
足を支えるアーチが低下(筋肉や靭帯の機能不全)することにより、足の指にたこができたり、爪が割れてしまったり、偏平足、外反母趾になってしまったりします。 インソールを使用しアーチを整えることで、上記症状を軽減するお手伝いができるかもしれません。
インソール作成の流れ
当院の医師に診察を受けていただき、インソール作成の必要があるかを判断していただきます。医師が作成の必要性があると判断した場合、インソール評価日時を決めていただく流れになります。
初回評価
時間は80分程度かかります。裸足になっていただき、足にテーピングやゴムパットを貼り、歩く動作を繰り返し行います。その為、お時間と体調の良い時に評価日をお取りください。また、皮膚の弱い方やゴムや糊、テープにアレルギーのある方は評価前にお伝えください。歩行評価が終わったら、靴の採寸を行います。靴の中敷きが外れる靴をお持ちください。
どの靴が良いかわからない場合は何足かお持ちください。
1週間程靴をお預かりいたしますので、インソールを入れる靴とは別に靴を履いてお越しください。
お渡しと歩行再評価
預からせていただいた靴にインソールを挿入し歩いていただきます。この際にインソールの高さの調整や削りの調整を行います。お渡し時にはインソール代として下記⑧の値段が必要となります。
注意点
必ず中敷きの外れる靴を用意してください。中敷きの無い靴(学校の上履きやパンプス)の場合もご相談ください。1週間靴を預かるので複数お持ちください。完全予約制となっておりますので当日受け渡しは行っておりません。
歩きを見るため動きやすい格好でお越しください(できれば膝が見える服装、スカートやジーンズなどはご遠慮ください)。
インソールは動きを確認しながら行うものの、効果を保証するものではありませんので、評価時に効果が得られない場合は作成をキャンセルも可能です。その場合、初回評価費用のみがかかります。また、効果には個人差がありますことをあらかじめご了承ください。
評価中に筋肉痛、体調の異常があった場合、遠慮なくお申し出ください。その場合すぐ評価を中止しますので、医師の診察受けてください。
インソール作成費用
初回評価 80分
自費 | 5,500円 |
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(リハビリを受けられる方は金額が前後しますのでスタッフまで確認して下さい。)
1週間後 お渡し 歩行再評価 30分
幼児~小学生 | 7,700円 |
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中学生 | 11,000円 |
高校生 | 15,400円 |
大学生~64歳 | 22,000円 |
65歳以上 | 11,000円 |
2足目以降
幼児~小学生 | 6,600円 |
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中学生 | 7,700円 |
高校生 | 13,200円 |
大学生~64歳 | 19,800円 |
65歳以上 | 9,900円 |
インソール作成の実際の風景
歩行評価
テーピング・ゴムパット評価
グラインダー削り
ベースにアーチを貼り付け
完成
※ご不明な点がございましたら、当院医師に診察の際お問い合わせください。